Dear NIPPON

親愛なるすべてのニッポン人へ

現在の箱根の状況② 健全な猜疑心を

箱根 35日目 東京オリンピックまで 1902日

 

ここ数日のあいだ、

箱根がだいぶテレビで騒がれているようですね。

わたし含め箱根の方たちは山の状況よりも

今の世間の騒ぎぶりに驚いています。

 

こうもマスコミに騒がれては

観光に頼る地元はさすがにつらいですね。

 

今回は、

この件について少し真面目な話を書きます。

 

 

根拠が乏しい不適切な報道が元で

風評被害というものが起こります。

 

最近東北の観光地である蔵王で、

あるホテルがこの風評被害の影響で廃業するという

内容が記事になったので、

 

その影響力がいかに大きいか、

ご記憶の方も多いことでしょう。

 

現場に携わる人間からすれば、 

これ程もったいない現象はないと思います。

 

蔵王しかり箱根に関しても”全体”が危ないわけではないのです。

規制は一部(大涌谷周辺)に限られています。

 

それを多くのテレビや新聞などの

報道機関が”箱根は今、危険地域にある”などと

一部誤解を与えるような報道をすれば、

 

それを見た視聴者の多くは、

不安に感じるのは自然なことです。

 

では、

マスコミはこの件に関して全く報道しないほうがいいのか。

 

そういうことではありません。

報道の頻度に関して言えば個人的にもう少し減らしてもいいのでは

と思いますが、

 

報道側の方たちにもありのままの状況を国民に対して

伝える義務のようなものがありますし、

それが彼らの仕事ですので、

 

”もう、頼むからこれ以上騒ぎを大きくしんといて”

などと言う気はさらさらありません。

 

今さらマスコミに文句を言ったところで、

何も変わらないですしね。

 

また、

わたし自身は地質学の専門家ではありませんし、

自然界での出来事は予測不可能な部分があるので、

 

声を大にして、

”箱根は全く問題ないですよ、何の心配もありませんよ”

などと言うこともしません。

 

しかし、

わたしから読者の皆さんにこれだけは伝えたいことが一つあります。

 

 

健全な猜疑心を持ってください。

 

 

ということです。

 

新聞、テレビ、インターネット等

あらゆる情報が氾濫する現在において、

 

どの情報が正しくて間違っているのか、

それを見極める目を一人一人が養うということ。

 

全てを鵜呑みにせず、

”誰が正しい”かではなく”何が正しい”かを自分の頭で考えるということ。

 

世間において常識とみなされていることに対して、

疑問を呈する勇気を忘れないでください。

 

視聴率偏重主義のマスコミが報道する

偏った情報に踊らされないようにしてください。

 

わたしは健全な猜疑心こそ、

ものごとの裏に潜む本質を見極める近道だと思っています。

 

 

わたしは箱根に来てまだ35日しか経っていません。

そんな人間の言葉なのであまり重みがないかもしれませんが、

 

わたしはここ箱根が大好きです。

温泉はもとより、古い歴史があり、多くの美術館でアートを学べ、

 

山の静寂で心安らぐ素晴らしいところです。

箱根に限らず、

この国の美観は起伏に富む大地と四季が織りなす自然だと思います。

 

地震や噴火などで造形され、

台風や大雪によって洗練されてきました。

 

人は自然の力にときに泣かされながら折り合いをつけ、

また逆にその自然から恩恵を受けてきました。

 

リスクを負うから恩恵を得られるように、

日本人が愛して止まない極上の温泉でとろける至福というのは、

災いを併せ持つ火山の恵みです。

 

良きことだけとはいかないのが世の常ではないでしょうか。

 

この出来事をきっかけにあらためて、

日本という島国に対して深い尊厳と感謝の念を抱く

良い機会としませんか?

 

また、

”安全”が第一ということは当然ですが、

風評に惑わされない対応を学ぶ一つの機会にできないでしょうか?

 

箱根は今日もいつもと変わらず、

極上の温泉の恩恵を受けております。m(_ _)m

 

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