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Dear NIPPON

〜もう一つの東京オリンピックへの道〜

日本人が英語を聞きとれない3つの理由

箱根 71日目 東京オリンピックまで 1866日

 

前回の記事の続き。

 

「自分で発音できない音は聞き分けられない」

 

この3つの理由を知れば、

日本人が英語を聞きとれないのはごく自然なことだとわかります。

 

一つ目。

日本語と英語の音の数

 

私たちが話す日本語には、

母音 5個、子音 9個

 

英語には、

母音 22個、子音 23個

※数には諸説あり

 

二つ目。

日本語と英語の発音の違い

 

通常、日本語は子音と母音をセットにして発音します。

(「あいうえお」だけは例外で母音のみ)

例:[s]+[a]=さ、[m]+[u]=む

 

文字通り「母」に対する「子」の関係にあります。

子音は母音とセットで使うのが前提の名前なのです。

 

一方、

英語は子音を単体で発音することがしばしばあります。

例:text [tékst]  語尾に子音が3つ続く

 

この点が日本人が英語の発音を学ぶうえで大きな障害になっています。

日本語に引っ張られて、「テキスト」[tekisuto]といった具合に

 

すべての子音に母音がついてしまうのです。

英語には日本語のような子音と母音の上下関係はいっさいありません。

 

三つ目。

知らない音は知っている音に置き換わる

 

日本語の音しか知らない人が英語を聞いたとき、

頭の中でいったん馴染みのある「カタカナ」に置き換えられます。

例:but[bʌt] bat[bӕt] bot[bɑt] 

 

すべての単語がカタカナの「バット」に置き換えられ、

自分が知っている単語からうまく当てはまるものを選ぼうとします。

 

 

この三つの理由以外にも、

日本人が英語をうまく聞きとれない原因はいくつかありますが、

 

この中で、

やはり最も大きな原因は音の数の差ではないかと思います。

 

わたしはよく思うのですが「言葉を話す」という行為は、

「楽器を演奏する」ことに似ていると感じています。

 

イメージといては自分の「口」が楽器となり、

舌と唇をうまく調節してメロディーを奏でること。

 

音を聞き分けられないことをピアノで例えるなら、

今まで白鍵だけでしか演奏してきていない人が、

 

黒鍵を所々織り交ぜた曲を聞いても、

黒鍵の音を聞き分けられないのと同じです。

 

オーケストラを例にしても、

チェロという楽器の音を知らない限りコンサートで曲を聞いても

チェロの音がどの音か聞き分けるなど不可能です。

 

語学でも同じです。

今まで音の数が少ない日本語だけで生活してきた日本人が、

練習なしに日本語にはない音がたくさんある英語を長時間聞いたところで、

 

音を聞き分けるなど困難極まりないです。

よくリスニングの能力を上げたければ、

 

「たくさん英語を聞きまくれば自然に聞き取れるようになる」と

言われますが英語本来の音を知らない人が実践してもとても効率が悪いです。

 

ピアノを習ったことがある人ならわかると思います。

まずドレミの音階から始めて、楽譜の読み方を習い

 

どこが「ド」の鍵盤か、「ラ」の鍵盤かなど鍵盤の位置を習い

続いて指の使い方を習い、ピアノの教則本「バイエル」で短めの曲を練習し

 

これらの過程を経て最後に、

クラッシックなど長めの曲が弾けるようになります。

 

この段階的な成長を考えずに、

長時間英語を聞けば自然に聞けるようになるというのは

 

ピアノ初心者にいきなりベートーヴェン交響曲第9番を聞きまくれば

自然に弾けるようになると言っているようなものです。

 

まぁそれでも弾けちゃう人は中にはいるかもしれませんが、

よっぽどの天才でない限り普通の人は無理でしょう。

 

英語もまず子音、母音個々の音の違いを知らなければなりません。

英語特有の発音の仕方を習得しなければなりません。

 

それなしにただ闇雲に英語を聞いたところでなかなか成長できないのはこのためです。

初期の段階での「我流」ほど悪は無いと思います。

 

 

Amazon.co.jp: 英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる: 松澤喜好: 本

 

この本はわたしにとっての英語発音のバイブルです。

すべての英語教育の教科書にしてもいいのではとさえ思っています。

 

わたしはこの学習本を使って去年3ヶ月間毎日30分発音練習を続け、 

野球の素振りのように練習した甲斐あって単語を見ると

自然に正しい英語の発音ができるようになりました。

 

それはひとえに、

唇の動かし方、舌の位置、息の出し方など習得したからです。

英語の発音記号を見たら無意識にその音が出せるようになったからです。

 

それに比例してリスニング力もアップするのが実感できています。

いったん基礎ができればあとはどれだけ英語を聴くか話すか、語彙を覚えるか、

 

ここではじめて「質」から「量」へと移るのです。

じつは今日書いた内容の半分はこの本が原典です。

 

ちなみにわたしは、

「英語を勉強する」という感覚から、

「楽器を習う」というように意識チェンジしてから

 

だんだん自分の発音がうまくなっているのがうれしくなり、 

英語の歌を歌ったり本を朗読したり楽しみながらやっています。(^^)

 

世の中には英語の習得方法はいろいろあります。

わたしが今日紹介した方法もその一つです。

 

この方法が一番だ〜!!

などとは言い切れませんが、個人的にはとてもオススメします。

 

どうせやるなら、

理にかなった方法で、さらに楽しくできれば最高じゃないですか?

 

結局のところ、

皆さんがどんな方法を選択するにおいても、

最も大事なことは「続ける」ことだと思います。

 

 

「もし、私が木を切り倒すのに8時間与えられたら、
斧を研ぐのに6時間かけるだろう。」

 

エイブラハム・リンカーン

 

次回は英単語について書きます。

これもおもしろい内容です。

coming soon! (^^)

 

 

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