「人は、モノを売りつけられることを嫌う」
この言葉を聞くと、
「北風と太陽」の物語りを思い出します。
無理やり何か買わそうとするのが、北風。
お客さんの方から買いたいと思わせるのが、太陽。
セールスマンにこの2種類のタイプがいるとしたら、
果たしてお客さんはどちらを選ぶだろうか。
そして、
わたしならどちらを選ぶだろうか。
間違いなく太陽を選びます。
決して売りつけない。
大阪にいるころ、
まさにこの太陽を体現したかのような人にお会いしたことがあります。
連続契約日の日本記録保持者である高橋彩さんという方です。
ちなみにこの方の本も出ています。
497日連続で契約を取りまくった私の営業ルール | 高橋 彩 | 本 | Amazon.co.jp
497営業日連続で契約をとることが、どれくらいすごいことか、
営業経験のないわたしでもそれぐらいはわかります。
お会いした時、
こんな話をしてくれました。
会う人会う人、決まって聞かれることがあるそうです。
「497日連続契約をとれた秘訣はなんですか?」と。
彩さんの回答はいたってシンプルでした。
「この素晴らしいサービスを私の大切な家族にお裾分けしたい
この素敵な商品を私の大好きな友人に早く届けたい
そう思って毎日仕事をしていました」
この答えを聞いて、
なんて素敵な方なんだろうって心の底から思いましたね。
別次元とはこのことです。
自分が扱う商品を心の底から愛する。
その商品がお客さんの役に立つことを確信する。
そして、
大切なお客さんへお裾分けする。
わたしはこの、「お裾分け」という言葉がとても印象に残っています。
彩さんクラスになると、
「お客さん」としてではなく、「友人の一人」「家族の一人」として接っしている。
この人に「売る」とか「契約を交わす」とか、そんな次元じゃなくて、
「与える」という言葉がふさわしいですね。
太陽になれないまでも、
せめてろうそくの火ぐらいにはなろう。そう決めた瞬間でもありました。
野村美徳