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Dear NIPPON

〜もう一つの東京オリンピックへの道〜

なぜ、”あなた”から買わなければいけないのか

観光業 箱根 セールスコピーライティング

あるホテルが儲かる。ある飲食店が繁盛する。
以前書いたように、「モノを売る」「お金を儲ける」という行為はとても素晴らしい営みだと思っています。(インチキや詐欺は除く)
でも、
それ「単体」として潤うのは限界があるとも思っています。

 

観光業で本気で日本を潤したかったら、「街規模」「国規模」の視点で考えなければいけません。宿泊施設が充実する。するとそれが波及して、飲食店やお土産屋さんが潤っていく。
その循環をつくるためには、
まずは受け入れる体制を整えたり、より良いサービスを追及することは不可欠です。
それには同業他社の存在はなくてはならない存在です。

 

海外の旅行者というのは、日本だけが旅行の選択肢ではないはずです。
今年はたまたま日本だっただけで、来年は中国に行くのか、東南アジアに行くのか、自国で済ますのか、すべては旅行者が決めることです。また来てくれる保証なんてないわけです。


であれば、
やれ近くに新しくゲストハウスができただの、お客の奪い合いになるだの言ってる場合じゃないと思うわけです。身内で足の引っ張り合いしてる場合じゃない。
ホテルだろうが、旅館だろうが、民宿だろうが、競合他社という位置付けよりも「チームメイト」として考えるほうが自然だと思います。
そこで鎬を削る。切磋琢磨する。
その中で、
ポジション」争いをするんです。

 

観光客が自分の国に戻ったのち、
そういえば数年前に旅行した「JAPAN」には「HAKONE」という素晴らしい街があったな。
と思い出されるのではなくて、
そういえば数年前「HAKONE」という素晴らしい街の思い出があるけど、あれは確か「JAPAN」だったな。と思われるぐらいにならなければなりません。
そういった街が、日本全国にたくさんできればできるほど、観光大国に近づくと思うんです。

 

結局旅行者がまた戻って来るか来ないかは、「国」という漠然としたものではなくて、
ある「街」で特別な時間を過ごしたとか、そこで出会った「人」にとても親切にしてもらったというちょっとした思い出が強烈に頭の中に残っているかどうかにかかっています。

いかにそう思ってもらうか、思い出してもらえるかが勝負だと思っています。
これはもはや各街規模での勝負です。
それも日本という枠だけではなくて、世界の街すべてがライバルとなるわけです。

 

さらにもう一歩踏み込んで言わせてもらうならば、
そういえば「◯◯RYOKAN」のとってもハンサムなMr.NOMURAに最高のおもてなしを受けた思い出があるけど、それはたしか「HAKONE」という街の「JAPAN」だったな。
となったらその旅館は不動のポジションを築いたことになります。

つまり、

旅行者はどこの国に旅行しようか。どこの街に旅行しようか。と悩むことなく、
ピンポイントでその「旅館」を選んで来てくれます。
感覚としたら親しい友人の家に遊びに行くようなイメージです。
そこには「信頼関係」があるんです。

 

ただ、
残念ながら人間は忘れる生き物です。
非日常の体験というのは簡単に日常の生活に埋没してしまいます。
どんなにすてきな思い出も、どんなに素敵な人物に出会っても時が経てば色褪せてしまいます。

 

そうであるなら、
折にふれて意図的に思い出してもらいましょうよ。

どれだけ素晴らしい温泉だったかを。
どれだけ美しい自然だったかを。
どれだけ素敵なジェントルマンがおもてなししてくれたかを。
どれだけあなたがまた来てくれることを心待ちにしているかを。

 

絵ハガキ一枚でいい。
eメール一通でいい。

親愛なる”友人”へ手紙を書くように。

 

PS

思い出深い麗しきPARISが・・・

とても落胆しています。

ただただ「なぜ?」と疑問しか思い浮かびません。

 

野村美徳