ひょっとしたら、
お前は甘い!
経営のことを何もわかっていない!
とベテラン経営者の方が読まれてたら、そう言われそうです。
まぁそうかもしれませんね。
けど、
自分が旅行に行く側の立場になって考えてもらえばわかると思いますけど、
旅行に行く時ってよっぽどその土地との繋がりや信頼関係がない限り、
そこへ行って、
何が体験できるか?
何を見学できるか?
何が食べれるか?
どんな思いができるか?
まず、そこから考えると思います。
旅行者側からすれば、
受け入れる側の事情なんてどぉぉぉでもいいわけです。
”私はこうゆう欲求があるけど、しっかり満たしてくれるのか?”
”私はこうゆう悩みがあるけど、しっかり解決してくれるのか?”
究極的に言えば、
どんなにたくさん実績や経験があろうが、
欲求か悩みのどちらか、もしくは、どちらも叶える能力がある「街」や「宿」が選ばれるわけです。
実績や経験や第三者の評価というのは、とても大事な要素なんですけど、
選択を後押しする一つに過ぎないわけです。
これは宿に限った話ではありません。
わたしたちはこんなすごい特徴があるんです。とか、
わたしたちの製品にはこんな優れた機能があるんです。とか、
わたしたちのサービスはこんな高評価を得ているんです。とか、
もう、これでもかっていうぐらい、
ことごとく「わたし自慢」のメッセージばかりなんです。
でっ??結局何をしてくれるわけ??
わたしにどんなメリットがあるの??
これってわたしだけですかね、
何かの広告やホームページを見てこう思うのは。
この記事を読んでる人で気になった人がいたら、
その辺の近くにあるチラシやホームページの第一画面を見てください。
ほとんど全て、”わたしはこうですけど、何か?”メッセージですから。笑
その代表的なモノが日本の携帯電話(ガラケー)です。
高技術を競って付加価値として付けたいがために、アレもコレもと付けた挙句、
いつの間にかスマホに取って代わられてしまいましたね。(※わたしはプリペイドガラケー使ってますけど。昔誰かから、お前は化石みたいな男だなと言われました。笑)
カメラの画質は何万画素です。内臓チップは◯◯社製です。薄さ5ミリです。
・
・
・
でっ??だからどうなの???
みたいな感じです(^ ^)
完全に自己満足です。市場の声より我が社の製品。
「人は売りつけられることを嫌う」
このブログを読んでる皆さんならもうお気付きですね。
そうです。
しっかりお客さんに、
「特徴」ではなく「ベネフィット」を伝えてあげてください。
想像をお客さん任せにしてはいけません。
お客さんは「貸切温泉」にお金を払うんじゃなくて、
貸切温泉を使って得られる「開放感」にお金を払うんです。
お客さんは「携帯電話」にお金を払うんじゃなくて、
携帯電話を使って得られる「便利さ」にお金を払うんです。
”あなたが得られるベネフィット”メッセージに変えるだけで随分反応が変わりますよ。
野村美徳