2020年7月24日 東京オリンピック開幕当日まで、あと1672日
Merry Christmas!
野村美徳です。
今日はクリスマスということで、
この日にぴったりな切なくも感動的な実話を紹介します。
それではどうぞ。
時は1914年12月25日。
第一次世界大戦が始まってから最初のクリスマスでの出来事。
西部戦線では、鉄条網をはさんでイギリス軍とドイツ軍がにらみ合っていた。
それまで幾百もの戦いが繰り広げられ、両軍の死傷者は日に日に増していった。
いつ終わるとも知れないこの戦争に、兵は心身ともに疲弊していた。
両軍とも一進一退を繰り広げる中、最初のクリスマスを迎えた。
この日どうゆうわけか、
ドイツ軍の最前線から「きよしこの夜」が流れ、兵士たちがクリスマス・ツリーにキャンドルを灯した。
すると対峙していたイギリス軍も自発的に停戦命令を出し、
昨日まで敵同士戦っていた両軍が、中間地帯の真ん中で顔を合わせた。
互いに手を握り、死者を埋葬して、チョコレート菓子や酒、タバコなど配給品や贈り物の交換が行われた。
世に言う「クリスマス休戦」である。
ただし、1914年のクリスマス休戦についての公式記録は存在しない。
なぜなら戦場の最前線で自然発生的に生まれた非公式の休戦だったためである。
あるところでは、
英ベドフォードシャー連隊とドイツ兵は戦場にてサッカーを行った。
ただ、不幸なことにボールが鉄条網に刺さりパンクして終了した。
また、あるところでは、
ドイツ兵は戦場でクリスマスキャロルを斉唱した。イギリス兵も英語で応じた。
そして互いにトミー(イギリス兵)フリッツ(ドイツ兵)と呼び合い、互いの塹壕に招いたりした。
イギリス兵はウィスキーを、ドイツ兵はソーセージを差し出した。
当時の様子を英軍のJ.ファーガソン伍長は次のように手紙に書いている。
”握手をして互いにメリークリマスと挨拶した。
その後はまるで何年もの友人のように語り続けた。
ちょうど無人地帯の中央、鉄条網の間に私達とフリッツは立っていた。
フリッツのなかに英語のわかる者がいて残りに通訳した。
まるで街頭で円陣を組んで話し込んでいるようなものだ。
すぐA小隊全員が出てきた。その後は円陣がまるで前線全てに繋がったようにあちこちに出来た。
暗闇のなかで笑い声が聞こえ、煙草をつける火が見えた。
互いに煙草を交換したものだ。言葉が通じないグループは身振りで何かやっていた。”
数時間前まで殺し合いをやっていた人間がどのようにして話し、笑いあえるようになったのだろうか。
そして、この噂は瞬く間に全地域に広がった。
クリスマス休戦は戦線の各地に広がりをみせたのである。
しかし、
戦闘は数日後再開された。
西部戦線において、クリスマス休戦はこれが最初で最後となった。
イギリス軍の上層部は、敵との友好的な接触、非公式の休戦を厳しく禁止した。
その翌年以降クリスマス期間、イギリス軍はむしろ砲撃の頻度をあげた。
皮肉なことにこの休戦の後、第一次世界大戦が一層激しくなっていったのである。
ー完ー
今日は「きよしこの夜」をBGMに、
素敵なクリスマスの夜をお過ごしください(^ ^)
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