Chers mes amis
もう、これは今だから言えること。
TOEFLという英語のテストを3年前ぐらいに受けた。
なぜ、受けたのか。
笑わないでね^^
アメリカの大学院に留学してMBAを取得したかったから。
留学先はスタンフォード大学。ここ以外考えられない!そう本気で目指していた。
その当時は大阪にいて、
よっしゃ!これからスタンフォードに入学できるように、バリバリ英語の勉強がんばるぞーって相当燃えてたんだよね。
退路を断つために高い授業料払って留学専門の予備校にも通った。
約1年半ぐらいかな、それこそ寝る時間とバイト以外の時間はひたすらTOEFLの勉強に明け暮れた。
ほんと絵に描いたような貧乏浪人生活だったね。
(その当時のおもしろ話とかもいろいろ書きたいことがたくさんあるけど、
それはまた今度ということで。笑)
で、1年半英語の勉強漬けの生活を送って
結局TOEFLの結果はどうだったか。
120点満点中、63点。
わが目を疑ったね。いやいや、何かの間違いでしょ。
((((;゚Д゚)))))))←顔文字にしたらまさにこんな状態。
送られてきた封筒の名前と住所を何回も確認したよ。
テストセンターに電話で確認しようと思ったぐらい。
まぁ確かにね、
はっきり言ってそれほどテストを受けてみて手応えはなかった。
ライティングのテストで、単語数を稼ぐために無駄に、
「and」や「well」や「so」みたいな接続詞を多用して外国人ぶった書き方をしたよ。
スピーキングのテストで使うマイクテストの時に、
「あなたはどこに住んでいますか?」の問いに、「I live in オラクルベリー」って
ちょっとふざけてドラクエの地名を言いましたよ。
それでもさ・・・63点て。。。
これじゃあスタンフォードなんて夢のまた夢。バカ田大学にも入れねぇって。
この1年半俺は何をしてたんだ・・・
その落胆ぶりはとてもじゃないけど言葉で言い表せなかったね。
負け犬のたわごと
いまさら何を言っても言い訳なのは十分わかってる。
たったの63点しか取れなかったのも俺の実力。
TOEFLという試験に対してケチをつける気もさらさらない。(いや、本当は腐るほどあるw)
ただ、個人的にTOEFLという試験が単に英語の能力を測る目的以上におもしろいと思うのは、
そこで出題される文章の内容だということ。
出題される内容というのは、
生物、科学、化学、医学、地質、天文、生態、気象、歴史、芸術、心理、経済、政治、哲学等いわゆるアカデミックな分野の内容が出題されるんだよね。
例えば、
「溶岩とマグマの成り立ち」「アメリカの銃規制」「ミツバチの八の字ダンス」「世界の温室効果問題」「第7代米国大統領アンドリュー・ジャクソン」「積乱雲の構造」「アメリカ禁酒法時代とギャングの暗躍」「アールデコ様式の発祥の歴史」「民主主義と共産主義」「ハーレー彗星の謎」・・・などなど、
実際の研究者や学者が執筆した論文を要約したものだから、けっして架空の話や作り話を読まされるわけではない。
言ってみたら、教養書としては最高の教材なわけ。
ただし、”教養書”としてだったらね^^
想像通り、日本語で読んでもはっきり言って難しいのよ。何言ってるのかさっぱりわからない。
イメージとしたら、5秒読んだら爆睡できるような文章ね。笑
それを英語で読むって・・・考えただけでゾッとするでしょ?
それがTOEFLがTOEICより難しいと言われるゆえんだと思う。
もちろん使われる単語や英文の構造は複雑だし、あまりの難解さにいつも絶望感を抱きながら勉強してた。
泣く泣く辞書引いて、日本語に訳しても意味がわからなかったりすると、もう勘弁して〜ってなったり。
日本語訳読んで、「はぁ?どういう意味?」って何度独り言を言ったことかわからない。
てか、こんなTOEFLの勉強したって英語の能力が上がるわけじゃねぇし、
むしろ、こんな単語覚えたって日常会話で使わなくね?
コメディドラマのフレンズ観ながらゲラゲラ笑いながら英語の勉強したほうがよっぽど英語覚えるんじゃね?( ´Д`)y━・~~
みたいに、
TOEFLの結果が出た後、かなり開き直って自分で自分を慰めてた^^
リベラルアーツの重要性
Liberal Arts(リベラル アーツ)
この言葉聞いたことある?
リベラルアーツとは、人間を良い意味で束縛から解放する(Liberal)ための知識や、生きるための力(Arts)。
専攻以外にも学びの領域を広げて、「自分の頭で考え抜く力」を養う教育のことを言う。
欧米の大学では「リベラルアーツ教育」が主流らしいけど、
日本だと一般教養という言葉が使われたりするね。
だけど、日本のように、ある事実を知ってるか、知らないかといった単純な詰め込み教育とは違う。
リベラルアーツを学ぶ目的は、
将来起こりうる変化に耐えられる力と自ら課題を乗り越える力を身につけることとされている。
ちなみに、TOEFLの内容は、すべてこのリベラルアーツから出題される。
実は、いつからか英語の勉強をするよりこのリベラルアーツを学ぶほうが楽しくなってしまったってのは正直ある。
参考書で英語の勉強をしているつもりが、いつの間にか”教養書”を読んでいるかのようになってしまったんだよね。
はい、すべてTOEFLで全然点数が取れなかった負け犬の言い訳ですよ^^
ただ、知識欲が一気に花開いたのは間違いない。
英語の能力を上げるという目的がいつの間にか一般教養を学ぶ手段になった。
英単語をたくさん覚えなければいけないのに、図書館で百科事典とか読んでたり。
もっと英語の発音を良くしなければいけないのに、生き物地球紀行で蜂の生態を調べてたり。
もっと英文法を勉強しないといけないのに、アメリカ史の背景を知るためとかいってゴッドファーザー1,2,3全巻借りてきて観たり。
あれ?TOEFLの勉強してるのに、なんで俺蜂の八の字ダンスなんか調べてるんだろう・・・
みたいな目的と手段が入れ違ってしまうみたいなことはしょっちゅうあったよ。笑
今振り返ればはっきり言って変態だね^^
まさに、本末転倒。
いまあらためて振り返ると、全然英語の勉強なんて大してやってなかったかも。。。
ただ、これはすべて後付けだけど、
この「リベラルアーツ」を学ぶ意義って、めちゃくちゃ大事なんじゃないかって個人的には思ってる。
いま「リベラルアーツ」が注目されるワケ
アメリカのトランプ大統領がよく、「それはフェイク(偽)ニュースだ!」というセリフを会見で連発してるみたいだけど、
それだけ、世の中には「嘘」と「真実」の情報が入り乱れているということ。
特にインターネット上はとてつもない量の情報がゴロゴロあるよね。
そうなるとどれが本当の情報で何が嘘かなんてぶっちゃけわからなくなる。
「真偽がわからない」まさにそれこそが問題だ!
と、いままでは思っていたけど、どうやらそんなに簡単な話でもないのかもしれない。
情報が「真実」か「嘘」かよりも、情報の受け手の感情や信念を動かす情報のほうが重要なのではないか。と、最近感じるようになった。
いまの世の中、スマホやSNSの普及で高速で大量に伝わる情報の真偽や中身を確かめる前に、
印象やムードで「信じるかどうかを決める」習慣が知らず知らずについてしまっている。
そこで、今まさに『リベラルアーツ教育』というものが再注目されているんだろうね。
最先端の科学や技術はいずれ陳腐化する。
すぐ役に立つとか、役に立たないとかみたいな一時のブームで終わってしまう。
その現象の原理は何か?
その出来事の本質は何か?
どうしてそのような事件が起こるのか?
世の中で引き起こる真偽を見極める視点や判断力を養うのは、
一見遠回りをしているように見えるけど、『リベラルアーツ』と呼ばれる分野を学び直すことは、これからの時代ますます必要になると思う。
ムードに流されず、議論を見極め、客観的な判断が下せる力を身につける。
それが『リベラルアーツ教育』の目的なんだろうね。
PS.
ナショナルジオグラフィックという雑誌は、
リベラルアーツを学び直す教材としてオススメ👍
↓
http://natgeo.nikkeibp.co.jp
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どう?知りたくない??
てか、ワクワクしない???
こんなに興奮するのは、変態の俺だけかも^^
興味ある人はぜひ。