Dear NIPPON

親愛なるすべてのニッポン人へ

振り向くな君は美しい

Chers mes amis

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From:お台場


見ての通り、格闘技の試合の写真。
先日、知り合いのキックボクシングの試合を観戦してきた。

 

「野村さん、良かったら自分の試合を見にきてください」
そう知人から言われて、即答。

 

「もちろんです。力一杯応援させて頂きます」


生で格闘技を見るのは初めての経験。迫力がハンパじゃなかった。
選手の気持ちの高ぶり。観客の興奮。会場の熱気。全てが想像以上だった。

 

当日、会場は超満員。試合開始の時間が迫る。
リングに司会者があがり、選手入場のアナウンスをする。

 

観客の興奮は最高潮。両選手への応援合戦が始まる。
負けじと、俺も知人の名前を連呼する。


試合開始のゴングが鳴る。


試合は一進一退の攻防。うまく避けてはキックを繰り出す。
相手が前に出てくるところを、タイミングを見計らってカウンターをお見舞いする。
テンポ良くパンチとキックをうまく使い分け、徐々に相手との間合いを詰める。


「よっしゃ!」「いけ!」「攻めろ!」「どついたれ!w」
自然と応援にも熱が入る。声だけじゃなく、一緒に手も動いている。つっても俺が動かす手はまるで猫パンチのようだけどw

 

手に汗握る試合とはこのこと。一ラウンドが終わるたびに手のひらは汗びっしょりになっていた。

 

ラウンドの合間に時折、セコンドが選手が痛めた患部に何かをふりかけていた。

よく見るとサロンパスのスプレーだった。会場の中に一歩足を踏み入れた瞬間、懐かしい気持ちを感じたのはこの匂いのせいか。会場全体にサロンパス臭が充満していた。
昔、サッカーをやってた頃、よく振りかけていたのを思い出す。


試合はいよいよ最終ラウンド。


判定になれば、負ける。そう知人側のセコンドは判断したのだろう。
前のラウンドに比べて、攻めの意識が上がったことが、素人目でもはっきりとわかった。


両選手ともに疲労はピークに達している。

最後の最後まで両選手ともに一進一退の攻防が続いていた。

 

 

「カッカ!!」

 

 

ラスト10秒を知らせる音が鳴る。
このまま試合は終了か。誰もがそう思いかけた、その時だった。


相手選手の後ろ回し蹴りが知人のこめかみにもろに入る。

膝から崩れるように前のめりに倒れる。

 

ダウン。

 

一瞬の出来事だった。

間髪入れず、知人側のセコンドから白いタオルがリングに投げ込まれた。


レフェリーストップ。試合終了。

 

残念ながら、応援していた知人は最終ラウンドでKO負けしてしまった。
あまりに突然の幕切れに、しばし放心状態になる。


なかなか知人は立ち上がることができず、観客皆心配そうにリングを見つめる。
数分後、なんとか立ち上がり観客に振り向くことなくリングを立ち去る。

その後ろ姿に観客一同スタンディングオベーションで声援を送る。


結果は負けてはしまったが、最後の最後まで攻めの姿勢を崩さず相手に立ち向かっていく姿にとても感動した。


そういえば自分自身、こんなに感情をむき出しに熱くなったのはいつぶりだろうか。

そんなことがふと頭をよぎった。もう随分昔のことのように感じた。

 


そしてもう一つ。

この会場に来て思ったことがある。

 

 

今日ここの会場に来ている人の構図と比率は、まるでそのまま人生の縮図を表したものと同じではないか。

 


選手(セコンド含む)6人。ジャッジする人(運営者含む)100人。会場の観客1000人。
人生の挑戦者6万人。世の中を裁く政府・官僚・役人1千万人。批評家、傍観者1億人。

 

少し無理があるかもしれないが、それだけ自分の人生に対して全力で挑戦している人は少ない。

 

正直、知人のことを少しうらやましく思った。
こんなにいろんな人から応援されて、最高の舞台で自分の全ての力を出し切る姿に軽い嫉妬心が芽生えたのだ。

 

片や、俺はどうだ。

 

自分の人生に全力で挑戦しているだろうか?

自分との戦いに敗れてはいないだろうか?

限界を出し切らず、妥協ばかりしていないだろうか?

 

 

「おい!まだまだそんなもんじゃないだろ、お前の実力は!」

 

そう言われているような気がした。

 

目を閉じ、深呼吸をする。心の中でファイティングポーズをとってみる。

胸の前に拳を固めてファイティングポーズを取っている姿をイメージする。

 

そして、自分をこう鼓舞する。

 
「10代、20代と2ラウンドが終わって、第3ラウンドのゴングが鳴ったばかりだぞ!さぁ、これからも人生という名の荒波にガンガン立ち向かっていこう!」

 

目を開け、リングを見つめる。

もう嫉妬心は消えていた。 

 

 

立ち上がり、リングに向かって一言。

 

「人生、まだまだこれからよ」

 

 

 

 

 

 

 

PS.

写真の右側が知人。サムライスピリットに溢れるナイスガイ^^

よっしゃ、次こそは勝ちましょう!また全力で応援しに行くので!