箱根 86日目 東京オリンピックまで 1851日
前回に引き続き、
英単語についてですね。
①OE系単語の特徴
have,get,give,make,take,doなどは、
ラテン語系の動詞とまったく性質は異なります。
・訳の守備範囲が広い。
例:have「ある状態を有する」get「ある状態になる」
make「(がんばって)ある状態に変える」など
・不規則な変化をする。
例:get-got-gotten
OE系の単語はたくさん英文に触れて
ガッツで覚えて慣れるしかないです。(^^)
とはいっても、
中学校レベルで習う単語ばかりなのでそこまで苦労しないと思います。
②ラテン語系(フランス語系も含む)の単語の特徴
appoint,reserve,restore,installなどは、
単語の意味の守備範囲が狭く、日本語訳とほぼ1対1で意味が対応する。
だからこそ、日本人はすぐラテン語系の動詞を使いたがる傾向にある。
ここからがポイントです。
前回の記事に記載したように、
頻出単語12000語のうち、
約20%:OE系
約60%:ラテン語系
約10%:フランス語系
約10%:外来語
いくらOE系単語(約2割)をマスターしたといっても
圧倒的にラテン語系フランス語系(約7割)の単語の方が多いのです。
皆さんもひょっとしたら経験したことがあるかもしれませんが、
ラテン語系はOE系に比べて一語が長く覚えるのに大変苦労します。
少なくともわたしはうんざりしていました。苦笑
そこで、
ラテン語系単語のある特徴を使って効率よく覚える方法があります。
それは、
「接頭辞」と「語根」の組み合わせをイメージして覚える。
わたしたち日本人は、
例えば「海、林、河、草、机、茎、花、湖、松」をバラバラに覚えていません。
さんずい=水に関係する。海、河。湖
木偏=木に関係する。林、机、松
草冠=草に関係する。草、花、茎
というように整理して記憶しています。
実は、
英単語にもこうした漢字の「偏、つくり、冠」に相当するものがあります。
それが、接頭辞と語根(単語の核)です。
例:
inspect(検査する),respect(尊敬する),perspective(遠近法)
すべての単語に共通する語根は-spect(見る)です。
in-中を見る、re-再び見る(振り返るほどすごい)、per-全体を通して見る
inform(知らせる)、reform(改める)、perform(演じる)
すべての単語に共通する語根は-form(形作る)です。
in-頭の中に形作る、re-再び形作る、per-全体を通して形作る
約70%以上の単語=ラテン語系の単語の特徴は、
接頭辞(in,re,perなど)+語根(-spectなど)に分解できます。
単語学習にこの知識を使わない手はないです。
その中でも、
頻出接尾辞や語根というものがあり、
これらの語源を優先的に覚えれば、
そこから派生している多くの単語をイメージしながら
覚えることができます。
どの語根がより重要で、どれが重要度が低いかを知ることは、
効率よく英単語を覚えるためには必要な知識です。
それがズバリ、
この本にまとまっています。
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語源の知識をフルに活用した先生の血と涙の結晶を
ぜひ皆さんにも体験していただきたいと思います。
語源の知識があると初めて出会う単語も推測できたりします。
英語のスペルをただがむしゃらに覚えるより
単語をイメージできるほうがより記憶に定着されやすいですよ。(^^)
試してみる価値ありです。
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