お楽しみ様です。
野村美徳です。
2015年、12月。
いよいよ今年も残すところあと数日となりました。
期限がわたしを急き立てます。
そして、今日、
ついにこの記事を書く時がきました。
まず、最初にあなたにお聞きしたいことがあります。
鹿児島県にある”知覧”という町をご存知でしょうか?
言わずと知れた、
太平洋戦争時の特攻隊の出撃地となった場所です。
わたしがこうしてブログを始めたきっかけはいくつかあるのですが、
実は、今回取り上げる「知覧」という場所を紹介したい、という想いはその動機の一つです。
知覧は、わたしの考え方にとてつもなく大きな影響を与えました。
いや、生き方を変えたと言っても過言ではありません。
これまでの人生でわたしは、国内外いろいろな場所に行きましたが、
この場所ほど「人の命」というものについて考えさせられた場所はありません。
そして、
もし、このブログの読者の中で「知覧」という場所をご存知ない、
もしくは、知っているが、行ったことがない。そんな方達へ、
こんなことはわたしが言うことではないかもしれませんが、
このブログを通してどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、
どうか、知覧へ行ってください。
死ぬまでに一度、知覧特攻平和会館へ必ず行ってください。
いや、
日本人なら絶対に行かなければいけません。
わたしが最初に知覧を訪れたのは5年前のことです。
友人と神戸から車をフェリーに乗せ、鹿児島へ向かいました。
あてもなく九州を巡る放浪の旅に出たのです。
鹿児島へ行く途中、フェリーで一人のおばちゃんと仲良くなりました。
その方は地元鹿児島へ帰るということだったので、
わたしたちがこれから向かう鹿児島の観光スポットを教えていただきました。
そして、
おばちゃんにこう言われました。
「チランへは必ず行きなさい」
(チラン?どこだそれ??)
恥ずかしながら当時のわたしは「知覧」という場所がどんな街なのか知りませんでした。
どうやら昔、特攻基地が置かれた場所らしい。そんな興味本意で、
「それなら、せっかくだし行ってみようか」
と友人と話し合い、行くことに決めました。
夜が明け、鹿児島に到着し、浮かれ気分のまま知覧の特攻平和会館へ向かいました。
到着して間もなく、すぐに違和感を感じました。
何とも言い表すことのできない得体の知れぬ雰囲気でした。
チケット売り場へ向かう途中、
平和会館を見学し終わって出てくる人皆が、ハンカチで顔を覆っているのです。
すぐに、察しました。
(この人たち、みんな泣いてるわ・・・)
さっきまで浮かれ気分だった気持ちはどこかに消え、一気に緊張感が走りました。
入り口をくぐり抜けると、
隊員が最後に故郷の家族へ宛てた手紙。
大切な恋人へ宛てた手紙。
隊員が残した遺品と遺影。
戦闘機の実大サイズの模型。
想像してみてください。
これから死にに行く特攻隊員の実物の遺品や手紙が所狭しと展示されているところを。
この時ほど自分がハンカチとポケットティッシュを持っていなかったことを後悔したことはありません。
さらに、
視聴覚コーナーもあり、当時の映像を鮮明に伝えてくれます。
あれから5年。
来年2016年に再び知覧へ行こうと思っています。
どれくらい自分が成長したか、報告しに行こうと思っています。
そして、
これから毎年、胸を張って報告しに行けるように一年を駆け抜けよう。
そう思っています。
人には人生の転機というものが必ずあります。
「ある出来事に直面する前と後で、すっかり自分の心構えが変わってしまう」
わたしにとっての出来事とは、ここ「知覧」という地を訪ねたことであるのは間違いありません。
ちなみに、
九州の小・中学生の修学旅行は知覧だそうです。
ぜひ、あなたもこの特別な空間を体験してほしい。
今日読んだ内容を近くの友人や同僚に言いふらしてほしい。
知覧って知ってるか?と聞いてみて欲しい。
そんな「パワースポット」ならぬ、「モチベーションスポット」が一箇所でも多くあればあるほど、
あなたの人生に生命の息吹きを吹き込むことができると思いませんか?
最後にもう一度、言います。
どうか知覧へ行ってください!
一人でも多くの人たちと知覧について、
また、「生き様」について語り合える仲間を持ちたい。
あらためて、そう思う今日このごろです。
PS
知覧をモデルにした映画もあります。
知覧へ行く前にぜひ、TSUTAYAでレンタルして観てください。
強烈に、強烈に、キョーーーレツにオススメです。
ちなみに、この映画の主題歌であるB’zの永遠の翼という曲がまた最高なんです!!(^ ^)