Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

可能性の中に生きる人生ほど精神的に辛いことはない

From:のむらよしのり

横浜で海の通関士になって1年。

ここ最近「仕事ってやっぱこうだよなー」と、個人的に感じる気づきみたいなことをダラダラ書いてる。

で、今日はその4回目。

自分の適正に合った仕事を探し出すことがめちゃんこ大事って話。

たしかドラッカーだったかな。ある本でこう言ってたんだよね。

最初の就職はくじ引きである。最初に自分の向いた職に出会える可能性は極めて低い。

大学卒業後、セントレア通関士をしていた社会人3年目ぐらいの頃、「俺、ほんとにこの仕事向いてんのかなー」と悶々としていた時にこの言葉に出会ったんだよね。

さすがドラッカー。いいこと言うわ、このオッサン!みたいに一人深く納得してた記憶があるんだけど、ほんとその通りだと思う。

社会に出る前は誰だって、「自分がどんな能力があるのか?」「どんな仕事が好きか、または得意なのか?」「どんなことなら他人に貢献できるのか?」そんなの全くわかんないじゃん。

てか、わかるわけないよね。実践にクソの役にも立たない机上の空論ばかりをひたすら学校で学んできただけなんだから。

で、俺みたいな素直な人間は、このドラッカーの言葉を知ってこう思うわけ。

「一度っきりの人生を”くじ引き”なんかで決めてたまるか!!」って。

幸い俺自身、一丁前に好奇心だけは旺盛で単純な男だもんで、他にやってみたい事、働いてみたい職業、学んでみたい分野が腐るほどあったんだよね。

そして決めたの。

商店街の福引抽選のガラポンのごとく、くじを一つ一つ引きまくってやろうと。
圧倒的に多い”ハズレくじ”の中から、”アタリくじ”に限りなく近いものを探してやろうと。
興味はあるけど、本当に自分の適性に合うかどうか、いろんな職業を試してみようと。

早い話、消去法だよね。自分の可能性を広げるんじゃなくて、可能性を一つ一つ潰していく感覚に近い。

これはあくまでも俺の主観だけど、可能性の中に生きる人生ほど精神的に辛いことはないと思うんだよね。

「もしかしたら、あの仕事の方が自分は向いてるのかも・・・」
「もしかしたら、あの職業の方が自分の適性に合ってるんじゃないか・・・」
「もしかしたら、あの働き方の方が自分にとって幸せなんじゃないか・・・」

どう?こう思いながら生きていくのって正直辛くない?

少なくとも俺は耐えられんわ、そんな人生。
俺みたいな「生涯現役プレーヤー」として働きたいと思ってる人間からすれば、いくら金が良くっても、”嫌いな仕事”や”不得意な仕事”に人生の大部分を捧げるなんて自殺行為に等しいと思ってるからね。

まぁとはいえ、こればっかりは人それぞれの価値観が、大いに反映してくるところだから良いも悪いもないんだけどね。

ちなみに俺の場合ね。いろいろ職を転々としてみた結果どうだったか。

一つわかったことは、身体を動かす肉体労働より、頭を使う知識労働の方が自分は向いてるということ。もっと言えば、自分の身体的な能力がめっちゃ低いということがわかった。要は、どんくさいってこと。笑

で、一周回って、「やっぱ、通関士みたいな物流の現場に、あーだこーだ指示する司令塔的な役割を担ったり、役所や税関みたいなお堅い相手と折衝することって、俺得意だな」と。

小さい頃からずっとサッカーばかりやってきた肉体派で売ってきた人間からすれば、到底受け入れがたい現実だよ。まさか引きこもりなオタク気質が自分の中に眠ってるとは夢にも思わなんだ。苦笑

こういった今まで自分でも知らなかった資質を発見するだけでも、随分人生生きやすくなるよね。そのためには、何事も経験せなわからんちゅうことだな。

人生100年時代に、20歳から80歳までの少なくとも60年間、生活のための必要悪と割り切って労働を「苦役」と思いながらやり続けるのか、それとも、自分の好きなこと、得意なことで人に感謝されながらお金を稼ぐのか。

で、お前はどういう人生にしたいのか?って話。

長生きするリスクに備えて、今から生涯学習の準備を進めていこまい。


PS.

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現役通関士がゴリゴリネットビジネスやってますけど、何か?

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