Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

人間にとって一番の恐怖とは何か。それは、、、

From:のむらよしのり 馬車道通関士オフィスより、、、

これは実話。20代の頃、がっつり「E」として働いていた会社員時代の話。

特にやることがないのに、定時の17時半を過ぎてもいっこうに帰ろうとしない10年目の先輩がいた。ある日は1時間。またある日は30分。コツコツ着実に残業時間を積み重ねていた。

そしてある日、俺は興味本位で聞いてみた。

「倉野さん(仮名)は、なんでいつも定時にスパっと帰らないんですか?」

一瞬「え?」という驚きの表情を浮かべたが、すぐさまヘラヘラ笑いながら質問に答えた。

「だって子供のオムツ代の足しになるだろ?」

俺は思った。

(せこ!こいつ、まじクソだな。絶対こいつみたいになりたくねーわ)

そして、同時に俺は悟った。

こんな働き方を何年もしていると、いつか俺もこいつみたいな”クソダセー男”になってしまう。

全員とは言わない。でも、ほとんど「E」で働く人間はそんなヤツらばかりだ。

人間は元来ラクしてトクをしたい生き物。いくら成果を出しても大した評価がされない。一人だけ頑張ったところでアホを見る。サボったもん勝ち。結局年功序列がモノを言う。

そんな世界で長年働いていれば、徐々に「どれだけ世の中に価値を提供できるか?」ではなく、「どれだけラクして給料を得られるか?」という思考回路になってしまう。

そして、コツコツ無駄な残業をしてオムツ代を稼ぐようなせこい人間になるのも時間の問題だ。環境が人をつくるとはよく言ったものだ。それもこれもすべて、日本企業の組織構造上に原因がある。

隣の席にいる先輩。向かいの島にいる上司。それは紛れもなく数年後の自分だ。彼らを通して見える将来の自分。そして、何とも言えない将来への漠然とした不安。

人間にとって一番の恐怖とは何か。将来が見えないことか?

いや違う。将来が”見えてしまう”ことだと俺は思う。

世界は俺らが思っている以上に広い。いろんな人がいるし、いろんな働き方がある。そして、いろんなお金の稼ぎ方がある。最初の一歩は、見聞を広めることから始めよまい。


ps.
もちろん、通関士の中にも”クソダセー奴”はいる。違いは〇〇通関士と〇〇通関士。続きはこちらで。

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