Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

いまの観光業界

おはようございます。

本日はお休みをいただいております。

 

さて、

本日はもう一冊本の紹介をさせていただきます。


 

本を紹介する前に、

わたしのことを知らない人もいるので

わたしの経歴を簡単に紹介します。

 

わたしは大学卒業後、

国際航空貨物の輸出入の手続きを代行する

通関士として勤めておりました。

 

あまり馴染みのない職業なので、

よく何をするの?と質問を受けます。

 

簡単に言えば、

海外と日本を行き来する”モノ”の出入りの許可をもらうべく

お役所である税関に必要書類を提出したり、

 

何かモノを海外から輸入するに伴い発生する

関税と呼ばれる税金を計算することが主な仕事です。

 

5年間通関士として勤めていたころよく思っていたことで、

やっぱり自分は無機質な”モノ”ではなく感情のある”ヒト”

 

と接する仕事に従事したいなぁと思っておりました。

会社を退職後フランスを中心にヨーロッパを一年間遊学し、

 

その後高野山の宿坊で約9ヶ月間勤め、

大阪に拠点を移し海外の大学院でMBAの取得を目指し、

 

英語の適正試験であるTOEFL専門の予備校に通っておりました。

一年間必死に英語の勉強をした甲斐もあり、

 

今年に入り海外の学校選びを本格的に始めた頃に、

この一冊に出会いました。

 

この本に出会うまで

わたしは大学院に”進学すること”が目標になっており

それ以上に重要な卒業後のことをぼんやりとしか考えていなかったのです。

 

自分は大学院に進学して何がしたい、どうしたいのか。

自分が心から興味関心を感じることは何なのか。

自分は社会に対し何が貢献できるのか。

自分の使命とは何なのか。

 

このようなことを改めて自分自信に問いかける中で、

この”訪日観光(インバウンド)”という言葉に出会ったのです。

 

この本には、

海外からの訪日観光の現状、課題、いろんな業界の事例などを交え

なぜ今訪日観光なのか。といったことや、

 

訪日観光を促進することで日本(地域)にどのような影響を及ぼすのか。

といったことをわかりやすく丁寧に書かれています。

 

そして現在わたしは、

素晴らしいご縁を授かりありがたいことにこの本の中に紹介されている、

一つの宿泊施設で働かせていただいております。

 

この本の中に書かれている内容で、

特に印象に残っている言葉を紹介します。

 

「訪日観光の本質は、

外国人が日本のことを理解するだけではなく、

日本人が海外の人たちを理解する許容力を持つ、

それによって私たちが国際人として成長していくこと」

 

この言葉に、

これまで自分が経験してきた点と点が線に結ばれるような

わたしの奥深くに眠るスイッチが入りました。

 

 

歴史は繰り返す。

ということわざがあります。

 

約140年前の明治維新による第1の開国、

約70年前の第二次世界大戦敗戦後の第2の開国、

 

過去2回の開国は「黒船」のような外からの圧力が

大きく影響した中でちょうど敗戦後70年にあたる現在。

 

わたしはこの”訪日観光”という分野は、

内から自発的に行う第3の開国を平和的に進める、

一つのキーワードになると信じております。

 

一読の価値ありです。

 

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