昨日のつづきです。
そうです、脳はかなりの怠け者であるということ。
この怠け者とわたしの格闘を紹介します。
今日は、
何か快楽を得たいという欲求を使って脳をだます方法を書こうと思います。
その前に、
行動心理学の分野にこんな言葉があります。
”人はその「特徴」が欲しくて行動するのではなく、それによって得られる「ベネフィット」が欲しくて行動する。”
とても有名な例があります。
仮にわたしは壁に「穴」を開けたいと思ったとします。その穴を開けるために、自分の拳でぶち壊すのか、キリを使ってあけるのか、もしくは電動ドリルを使うのか、どれを採用するのか選択します。最終的に電動ドリルを採用したとしましょう。電動ドリルを使ったことで簡単に穴を開けることができました。これからも「穴」を開けたかったら電動ドリルを使います。
ここで一つ質問です。
わたしは「電動ドリル」が欲しくて行動したのでしょうか?
もちろん、違いますよね。
わたしは「穴」が欲しくて電動ドリルを使ったのです。
習慣づくりもこれと同じです。
その習慣をつくることで得られる恩恵をしっかり脳に伝えてあげる。
いや、伝えてあげるじゃなくて染み込ませる。
染み込ませる?いやそれだけでは不十分、叩き込む!!
この表現がピッタリです。それも一日じゃなく毎日継続して叩き込みます。
わたしはいま、いくつか習慣にしていることがあります。
その一つが「写経」です。
写経と聞くと、えっ般若心経書いてるの?高野山にいたから?
と思われるかもしれませんが、いいえ、違います。(^ ^)
コピーライティングの学習の一環として、毎朝20分間上手いコピーを手書きでノートに書き写しています。上手いコピーの素晴らしさを体感するためです。そうすることで、文章の書き手の語り口や論理展開、文章の構造、書き手がどのような気持ちで書いてるのか、読み手に何を伝えたいのかを知ることができます。
スポーツでいうところの、ビデオ研究といったところでしょうか。
上手い選手のプレーを研究して自分のプレーにも生かそうというような感じです。
どうやら写経をするとライティングが上手くなるらしい。
じゃあ自分も一度やってみよう。
たぶんこれだけの動機では毎日の習慣にすることは難しいと思います。
最初に写経をやってみた感想として、
とにかく面倒くさい。書き続けてると手が痛くなる。こんなことして何の意味があるのか、と疑問を持ち始めます。
もう、怠け者の脳からしたら止める口実として最適です。
実は、箱根にいるときにこの習慣を作ろうと試みたんですが、3日目ぐらいで止めてしいました。環境的な面も少しは関係してるのでしょうが、脳を手なずけるのは簡単ではないです。
なので、
この写経をすることで得られるベネフィットを自分で探さなければいけません。
写経をする→文章の構造を理解できる→いざ自分が一から書くときに参考に出来る→読み手に説得力のある文章を書くことができる→読み手の共感を得られる→ライターとしてレベルアップできる→実績を得られる→仕事依頼が増える・・・こうなったら最高。ニンマリ
写経をする→書き手の語り口がわかる→友達に話してるような語り口がとても親しみがある→自分の語り口を作るヒントになる→親しみのある手紙を書けるようになる→自分の好きな人に想いを伝えられる素敵なラブレターが書けるようになる・・・こうなったらハッピー。ニンマリ
みたいにどんどん深く掘り下げていくと脳が勝手に勘違いをします。
「写経し続けたら、良いことだらけじゃない?」てな感じに。
”やらなければいけないこと”から”やりたいこと”へ
意外に脳ってバカなんでね(やべ、脳に聞かれるとマズイので小声で・・・)
・・・単純なんで何か”ご褒美”あげると簡単に言うこと聞いてくれるんです。
そうですね、ご褒美をあげるのもいいですね。
これできたらおいしいレストランに行こうとか、
ここまで続いたらあの欲しかった服を買おうとか。
ちなみに私の場合、
何か達成できたらいちご大福をご褒美にしています。
うまいですよね、いちご大福。あの”和”と”洋”をミックスしたユニークさね。あんこの甘さにいちごの酸味のなんともいえない感覚。一度に二度楽しめるあのお得感ね。もう最高ね。あれ発明した人天才だわ。あ〜いちご大福食べたくなってきた。あれ?何の話でしたっけ?
そうそう、
得られるベネフィットを明確にしたりご褒美をあげることで脳を手なずけるってことでしたね。
なので早起きを習慣にしたい!!と思ったら、
まず、何で早起きしなくちゃいけないの?て自分に問いかけてみる。
健康にいいから。朝の時間を有効に使いたいから。みたいに思い浮かぶと思います。
そしたら健康になって何がしたいの?朝の時間を何に使いたいの?
◯◯がしたい。✖️✖️に時間を使いたい。みたいにまた答えが見えてきます。
で、最終的にそれをすることで得られる恩恵を箇条書きに書くなり、いつも自分で確認できるようにするのがオススメです。
それが何日間か継続できたらご褒美あげたりする。
あと、
これはあくまでわたしの肌感覚ですが、
この習慣化にかかる日数はだいたい20日間ぐらいが分岐点かなと思っています。それを越えれば別の感覚というかゾーンに入っていきます。
「この習慣をやらなければ、から、やらないと気持ち悪いみたいな感覚です。」
どうぞ参考にしてみてくださいね。
PS
明日は、
何かの苦痛や恐怖から逃れたいという欲求を使って脳をだます方法を書いてみます。
野村美徳