Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

”本当の自分”はどこへ消えた?

Chers mes amis

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このステキ!な図は、マズローさんっていう、
アメリカの心理学者が示した、人間の5段階欲求というもの。

 

一度は見たことあるでしょ?

 

人は一番下にある生理的欲求から上に一段一段登っていくことで、
自分の欲求を満たしていくっていう理論。


もし仮に、この階段を一段一段登っていくことに人生の幸せがあるのだとしたら、
「自分探しの旅」というのは、階段を登ることを拒否した体のいい言い訳なのかもね。


「自分探し」と「宗教」は紙一重


20代の頃、バックパック一つ背負ってあちこち世界の国々を巡った。
わずかな所持金を持って、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。
その理由はもちろん、本当の自分に出会うために。

 

あそこに行けば間違いなく俺の人生は変わる。

あの景色を見れば間違いなく本当の自分に会える。

あの人と話せば本物の自分を教えてくれる。


「自分探しの旅」で劇的に人生が変わると信じていたのだ。


改めて文字におこすと、
何かの宗教に入ってんじゃないかと錯覚するね。苦笑
ひとまず、「自分探し教」と命名しておこう。

 

人生のリセットボタン

 

誰もが心のどこかで、人生をリセットしたいと考えている。
でも、残念なことに、人生にはテレビゲームのようなリセットボタンはない。

 

ただ、幸か不幸か、
世の中にはこうした「リセットボタン」と称したものが溢れている。


いまの世の中には、人生を変えたいと望む人のために、
いろんなリセットボタンが用意されている。

 

例えば、 

新興宗教、自己開発セミナー、携帯電話の出会い系サイト、薬物などは、
どれも人生をリセットするためのお手軽な道具の一種だよね。


もちろん、これらの方法がすべて幻想であることをみんな知っている。


その一方で、心のどこかで人生を変える出来事を願っているのもまた事実。
なぜなら、非日常の世界に憧れるのは人間誰しも持っている願望だからだ。

 

だけど、
そこには本当の自分なんてどこにもいない。

 

自分探しの旅はそろそろ終わりにしよう

 

「人は常に他者の承認を求めて生きている」

 

誰が言ったのか、そしてどこに書いてあったのかは今では覚えていない。
だけど、この言葉には少なからず自分にも心当たりがある。

 

会社の上司から賞賛されたい、異性からモテたい、
家族から自分の存在を認められたい、友達からすごいと思われたい・・・etc.


これらすべてが他者からの承認である。


マズローの5段階欲求を一段一段登っていくその先には、
社会的欲求、尊厳欲求という他者とのつながりから生まれる幸せが控えている。


裏を返せば、誰からも承認されない人生からは幸せは生まれないってことだ。

 

どう?あなたは幸せになりたい?
もちろん、俺も幸せになりたい。


であれば、自分探しの旅のようなリセットボタンを探すのをさっさとやめて、
別の方法で”本当の自分”を探さなければいけない。


じゃあ、本当の自分ってどこにいる?

 

 

それは、日々の積み重ねの延長線上にいる。

 


もし、本当の自分を見つけたいのであれば、
ひたすら地道にコツコツ続けていくしか方法はない。
それが本当の自分探しの旅なんだろうね。


人は誰からも承認されない人生に耐えることはできない。

だけど、その一方で、

 

他人の欲望を満たすだけの人生というのも嫌う。
自分は自分、他人は他人。自分らしい人生を歩みたいのだと。

 

そう思う理由は一つしか考えられない。
山のてっぺんに「自己実現欲求」がどっしり控えているから^^


この矛盾と心の葛藤が「幸せのかたち」を見失いやすい一番の原因なのかもね。笑

他の生き物にはけっしてない、人間独特の複雑な感情に今日も振り回されます(`_´)ゞ