Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

「選択的週休3日制」の言葉の裏を読み取ろう

From:のむらよしのり 横浜駅前のプライベートオフィスより、、、

パナソニック、週休3日制を導入へ。楠見社長が表明
※日経オンラインより

今年のはじめに、しれっとこんなニュースが流れていたのは、まだ記憶に新しい。

パナソニックの社長いわく、「社員の仕事と暮らしのバランスを実現することが会社としての責務だ」とのこと。

増やした分の休日を副業や自己学習、地域ボランティアなどに充ててもらうことを想定しているらしい。

政府もこの「選択的週休3日制」について、「多様な個性と能力を持つ社員がいる。仕事と暮らしのバランスを実現することが会社としての責務だ」と、一定の評価をしてるみたい。

一方、この発表に対してSNS上の世論は、「パナソニックはなんて社員想いなんだ!」「そんなことが本当に実現するのか疑問」「給料を減らさずに実施することが重要」「何年後か何十年後かには週休3日が普通になっていそう」そんな投稿で溢れていた。

まぁ立場によって、いろいろ賛否両論あるみたいだけど、、、

ちなみに、俺個人の率直な感想としては、「いよいよ、あの天下のパナソニックも動いたかぁ...」だね。

ちょっと調べてみたんだけど、パナソニックって、国内外24万人の従業員がいるみたいね。ここで改めて言うまでもなく、泣く子も黙る超巨大企業だよ。

ただ、直近の2020年度の決算で、売上は25年ぶりに7兆円を割ったとのこと。業績不振でトップが変わった矢先に、今回の「選択的週休3日制」を導入すると決めたらしい。

そう。つまり、リストラまではいかないけど、人件費を削減するために、週休3日制導入に踏み切ったとみるのが妥当だわ。

さらに今まで以上に業績不振になれば、十中八九、「リストラ必須」「解雇やむなし」となるだろうね。

さて、この世の中の流れをどう捉えるか。

これでますます個人で稼ぐ、「フリーエイジェント社会」の流れは、間違いなく加速していくと思うよ。言い換えれば、「スペシャリスト社会」とも言えるね。

ところが、あなたもよく知ってのとおり、今でも日本の会社は、社員をいろんな部署にぐるぐる異動させて、中間管理職の経験ばかり増えていくようなケースが大半だわ。

そんな感じで働き続けていれば、「専門性」なんて一切身につくわけがねーわ。

「ゼネラリストを育成する」みたいに横文字を使えば、なんとなく聞こえはいいけど、要するに代替可能(使い捨て)な人材ってことだろ?

これじゃあ、会社という組織から一歩外に出てしまえば、その他大勢の一人になってしまうよね。最悪、会社や組織がなくなれば、それまで築き上げた人的資本もいっしょに消えてなくなる。

だから、会社の都合で、自分の専門と違う部署に異動させられそうになったら、さっさと転職して専門と合う仕事を続けた方が断然賢い選択だよ。市場価値も高まるしね。

想像してみて。今までサッカー選手として飯を食ってきたのに、明日から野球選手になれって言われたとしたら。普通に考えて「ふざけんな!」ってなるだろ。それと同じようなことが、さも当たり前かのように日本の企業で行われてると思うと、アホらしくて付き合っとれんくね?

所属している会社からの評価よりも、市場からの評価を軸に物事を考えられるようになると、一気に選択肢も視野も広がるよ。

 

ps.
無知は罪。労働市場とは別にこちらの市場にも目を向けよう。

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