Dear NIPPON

横浜ではたらくマイクロ法人社長のつぶやき

物流最前線。現役通関士が上海ロックダウンの影響を読み解く

From:のむらよしのり 横浜・馬車道通関士オフィスより、、、

上海のロックダウンが続いてるねー

その影響からか、上海からの貨物が全然入ってこない。逆もしかりで、日本からも船で運べない。

なになに?別に自分の生活に直接影響がないからどうでもいいって?

まぁね。そう言いたい気持ちも、俺もわからんくはない。でも、そうも言ってられんかもよ。

ちなみに、世界の港の物量ランキングで、圧倒的第1位に君臨するのが上海だからね。

2位がシンガポール。7位にプサン。それ以外のトップ10に中国の都市が7つ入ってるよ。そう思うと、いかに中国が強大で、世界への影響力が絶大かがわかるよね。

ちなみに、わが国Japanは、東京、横浜、川崎を合わせてやっと20位。中国と比べると、大人と乳幼児の差って感じだわ。。苦笑

世界第一位の物量を誇る港がそんな感じだもんで、世界的なインフレによる物価高&円安に加えて、モノの行き来が完全に乱れまくってるのが今の現状ってわけね。以上がテレビや新聞で報道されている表面的な内容だ。

以下、現場で起こってる物流最前線のハナシ。

実はいま、それ以外にも問題が飛び火してるんだよね。

ロックダウン前に港に搬入したコンテナが、コンテナの中に貨物が詰められたまま、上海に置きっぱなしになってるらしい。

港湾地区がまったく機能していないから、荷主もコンテナを出したくても出せないらしいんだよね。

そして、問題はここから。

政治的な影響で港湾がストップしているとはいえ、コンテナを保管しているヤードや倉庫は保管料をきっちりとるとのこと。

さらに、船にコンテナを載せられなかった分のキャンセル料を払え!と船会社からも請求されているらしい。

この請求書の嵐に怒った荷主が、「それはおかしい!不可抗力だ!俺らだってキャンセルしたくてしたんじゃない!びた一文払うか!」と、今現場はめちゃくちゃ揉めてるよ。苦笑

そりゃ荷主もたまったもんじゃないよね。ぶっちゃけ、荷主はまったく悪くないからね。俺が荷主の立場でも絶対納得いかないもん。

「0コロナ政策かしらねーけど、勝手に封鎖しといて、なんでそんな余分な金支払わないかんや!ヤ〇ザか!」って、俺ならめちゃくちゃ抗議するだろうね。

冗談で、そもそも中国共産党のしょーもない面子のせいで、物流がめちゃくちゃになってるんだから、すべての請求書を「習近平様」宛てに送ったらどう?なんて荷主と話したりしてる。笑

普段から世界の動向に目を光らせてる職業柄、今まさに共産主義社会の実態をまざまざと思い知らされてるって感じだね。

ちなみに、これは俺らも他人事じゃないよ。

あなたも知ってのとおり、我らがJapanは超輸入大国だからね。少しタイムラグがあるけど、これから日本国内の小売店や工場にも、じわじわ影響が広がっていくのは間違いないだろう。

そう思っていた矢先。野菜やお菓子以外にも、俺の大好きなギョーザとビールも値上げになるんだってさ!泣

あーあ、今年はビアガーデンは控えめにしようかなー

以上、物流の最前線からでした。

 

ps.
俺はこれで為替リスク、物価高リスク、インフレリスク、そして、カントリーリスクに備えて、リスク分散してるよ。

大好きなギョーザとビールを死守するために!

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